磯のグレ釣りが好きな大分の釣り師、池永祐二。2006年からの“磯にはいつも夢がある”を継いでいるブログです。還暦を過ぎ、現役から一歩退いた形になりましたが、釣行記や趣味としての鳥見などを主体に、自然の素晴らしさを記録しています。
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バードフィーダーは小鳥にエサを与えるエサ台です。その形状は色々と紹介されていますが、小鳥の知識が無い人は、山にエサ台を設置してはいけないと思います。

エサを食べる小鳥たちの習性を知らなければ、そのエサ台によって小鳥が命を落とすリスクが高まるからです。以下、そのリスクを列挙します。

設置場所について・・・
エサ台を設置すると小鳥たちが数多く集まる様になります。それを狙って猛禽類が来ます。野良猫も来ます。早朝・雨で薄暗い時にはテンも来ます。これらは小鳥を襲います。私はこの様なリスクを軽減していますが、素人は考が及ばないし対策も知らない。

今年も坊主山にペットボトル(500ml)で作ったバードフィーダーが設置されています。設置者はヤマガラなどにエサを与えるため、ペットボトルの中にヒマワリの種を入れて、小さな穴を2ヶ所ほど開けて少しずつ食べられる様にしています。

この方法はダメです!!

1 これは一日もあれば、写真の位置まで取り尽くしてしまいます。

2 小さな穴なので取るのに時間が掛かります。夢中になっている時に襲れます。

3 穴をドリルで開けたまま、サンドペーパーを掛けていない。小鳥が額や顎などに
  傷を負ってしまいます。

4 明ける穴の位置が高いので、種が中に残ります。無理に取ろうと小鳥が穴を広げ
  ようとします。赤丸の傷は小鳥が嘴で引っ張って付けたと思われるキズ。
  (この傷を穴開け時点に付けて、そのまま設置するのは非常識なので・・)

5 種が残ってしまい、風雨にさらされる事で種の腐敗や病原菌の温床になる。

現在この場所に来るヤマガラの数は、エサが時々有るので10羽位になっています。シジュウカラは4羽、ゴジュウカラは2羽で合計16羽。しかもヤマガラの習性として、エサを食べてお腹が膨らむと貯食活動に移ります。エサを持ち去って蓄える行動です。

よって、バードフィーダーに入っているエサが無くなるまで貯食を繰り返すのです。設置者はこれだけ多くのエサを少しずつ取れる様にしているから、数日単位で補充すれば良い・・・と考えているのでしょうが、全くの見当違いなのです。この場所に設置しているペットボトルは、色々なリスクを高め小鳥たちの危険を高める給餌台と言えます。

・・・ヤマガラ・シジュウカラ・ゴジュウカラは、エサ台からエサを持ち去って安全な場所でエサを食べます。よって一ヶ所に多くのエサが有っても構いません。小鳥たちが順番にエサを持ち去るので、エサを独占されることはなく公平に行き渡ります。

経験上、1ℓ容器一杯のエサは1日で無くなります。私は1日に15~16羽の小鳥たちに300~500mℓ位のヒマワリの種を与えています。無くなったらそれで終わり、後は自分達のテリトリーに帰ってエサを探すようにしているのです。ヤマガラなどに対して、数日分として一括補充するタイプのバードフィーダーを使うのは無意味以上の悪です。

ヤマガラより嘴の長いゴジュウカラが、最後まで取ろうとしています

突いたり反対に回ったり、色々と努力していますが、これ以上は取れない

小鳥たちは水を入れる薄いペットボトルなどは、簡単に穴を広げて破壊します

これは私のバードフィーダー。竹籠で一日に半分の量で終了させています


私のエサ台は簡単にエサを取れる。斜め下には猛禽から逃げ込むツツジ有り。

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