磯のグレ釣りが好きな大分の釣り師、池永祐二。2006年からの“磯にはいつも夢がある”を継いでいるブログです。還暦を過ぎ、現役から一歩退いた形になりましたが、釣行記や趣味としての鳥見などを主体に、自然の素晴らしさを記録しています。
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15日、カヤクグリの情報をトシさんから頂きました。その場所は標高700~750m位の所で、県民の森の奥に位置しており、自宅からの距離は丁度20㎞で少し遠い。

カヤクグリは大分県のレッドデータブックによると準絶滅危惧種(NT)で、亜高山帯から高山帯に生息する小鳥。見た感じは背中側がスズメみたいな色合い、胸からお腹までの色合いはクロジで、ぱっと見はミソサザイを大きくした感じです。

大分では繁殖地の南限として、長者原で少数が繁殖していると紹介されていますが、ほとんどの個体は冬鳥として、四国や本州から少しだけ渡って来る様です。鳴き声はチリリリリ・・・チリリリリ・・と鈴の音にも似た様な綺麗な地鳴きでした。

カヤクグリはその名の通り、藪の中が好きでめったに姿を現す事はありません。よって、撮影が困難な事は先刻承知だから、餌付けすることにしました。

トシさん情報では100~200m位の範囲で確認したとの事で、その中でも2回程姿を見た場所に稗や粟を撒きました。最初は50m位に渡って細い餌の道を作り2日間ほど様子を見ると、ホオジロとミヤマホオジロがエサを見つけて啄み始めました。

これで餌付けの70%は成功です。あとはこれらの小鳥がエサを食べる所を、カヤクグリが確認するだけ。昨日のチェックではミヤマホオジロ達が10羽位まで増えており、追加のエサを補充して撮影の段取りも完了させて帰宅。

そして今朝、8時頃にチェックに入ると5~6羽が餌場から飛び立ち、最後に飛び立った小鳥だけが焦げ茶色に見えたのでカヤクグリ・・・と推測してその場で待機。

20分くらいしてやってきたのはアオジ。アオジはこの場所で初めてです。小一時間した頃に次々とやってきたのはミヤマホオジロとホオジロ逹で、時々双眼鏡で確認していると、カヤクグリが1羽だけ混じってエサを啄むのを確認出来たのです。

トシさんに連絡・HOKKEさんにも連絡しました。今後の予定としては、カヤクグリが旅発つまで3~4日おきにエサを与え続ける予定です。私が餌付けする場合は、小鳥が旅立つ3月一杯まで行うのが、餌付けの責務と感じているからです。

この地は猛禽類から襲われる確率が低く、エサを食べている小鳥達が猛禽類に注意する場所は一ヶ所だけ。好条件なので、来年もこの地に戻って来て欲しい。

ホオジロの♂と

ミヤマホオジロの♂と

ミヤマホオジロの♀と

お立ち台に止まってくれました

少し休んで転寝です


多くの方々が、カヤクグリを撮影出来る事を願っています。
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